福井の伝統工芸を都心へ!「福井7人の工芸サムライ」の挑戦
私たち【福井7人の工芸サムライ】は、東京を中心とした都心で福井の伝統工芸の知名度をアップさせ、販売を兼ねて百貨店で催事販売を行ってきました。
この取り組みを通じて、福井の魅力をより多くの方に知っていただくことが目標です。
今回は、百貨店催事の経験や、今後の販売戦略について振り返っていきます。
催事販売の魅力と課題
催事販売とは、1〜2週間の期間限定でフロアを借りて行う販売イベントです。
私たちは福井の伝統工芸品を取り扱い、多くの来客者に直接商品を見ていただく機会を作りました。
しかし、来客者に「ここにある商品は福井県で生産されているのです」と話しても、まず「福井県?東北の?」という反応が多かったのが実情です。
そうした方々には、「メガネの鯖江があるところです」とお伝えすると、少しずつ理解していただけるようでした。
鯖江のメガネは全国的に知られていると実感しました。
特に年配の方々には、鯖江の知名度が高かったです。
通販や広告での宣伝が影響しているのかもしれません。
福井の伝統工芸品の知名度
百貨店での催事を通じて、都心の方々に福井の伝統工芸品の知名度が低いことを再確認しました。
例えば、茶碗や漆器を見ても、他の産地の名前を挙げられることが多かったです。
輪島や瀬戸といった他の有名な産地が話題に上がる中で、福井の工芸品は影が薄いと感じました。
売上とその結果
催事販売の結果として、正直に言うと売上は赤字でした。
知名度のない商品は、関心が薄いお客様がほとんどでした。
日常で必要とされる包丁や珍しいアクセサリーには比較的興味を持たれたようですが、百貨店に来られる方は人と同じものを避ける傾向が強かったです。
そのため、高価でも人と違う自慢できるような商品が求められていると感じました。
結果的に、時間とお金に余裕のある層向けの商材が必要だということに気づきました。
出張費や宿泊費を考慮すると赤字になりましたが、都心のお金がある層から貴重な意見を聞けたのは良い経験でした。
今後の販売戦略
この経験から、今後はいかに販売経費をかけずに売れる商品を開発し、販売するかが課題になります。
人件費がかからない販売形態としては、インターネットを介した販売や問屋を介した販売が考えられます。
また、売れないと商売は成り立たないため、伝統技術を応用したオリジナル商品やOEM、ノベルティの開発も必要です。
兎にも角にも、知名度がないと興味を持ってもらえないという商売の大事な原点を学びました。
デザインと機能性の重要性
商品を販売する際には、デザイン、機能性、価格なども考慮しなければなりません。
百貨店での販売を通じて、どれだけ知名度がない商品でも、魅力的なデザインと機能を兼ね備えたものでなければ関心を持ってもらえないことが分かりました。
デザインや機能性に優れた商品であれば、知名度が低くても顧客を引きつける力があると実感しました。
これからはその点を重視し、より多くの人々に愛される商品を作っていく所存です。
SNSや展示の活用
百貨店販売を通じて学んだことを活かし、今後はSNSや展示会での発信を強化するようになりました。
SNSはコストをかけずに広範囲に情報を届ける手段として非常に有効です。
定期的に伝統工芸品の魅力を発信し、興味を持ってもらえるように努めています。
また、展示会では実際に手に取っていただくことで、商品の魅力をより感じてもらえる機会を提供しています。
実際に触れてみることで、商品の価値を理解してもらうことができるため、非常に効果的です。
まとめ:伝統工芸の未来へ向けて
私たちの「福井7人の工芸サムライ」は、福井の伝統工芸の知名度を上げるための挑戦を続けていきます。
百貨店での催事販売を通じて得た貴重な経験を活かし、より多くの方々に福井の魅力を伝える努力を重ねていきます。
伝統工芸の未来に向けて、引き続き知名度を上げ、興味を持ってもらえるように発信し続けます。
今後も福井の伝統工芸品に注目し、皆様のご支援をよろしくお願いいたします。
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