「サライ8月号」に掲載された「越前指物のフォトフレーム」:福井県越前市から生まれた職人技の魅力
福井県越前市の家具工房「ファニチャーホリック」が製作した「越前指物のフォトフレーム」が、
小学館のライフスタイル誌『サライ8月号』別冊付録「買えるメイド・イン・ニッポン」に掲載されました。
伝統技術を受け継ぐこのフォトフレームは、匠の技とモダンなデザインを融合し、日本の美意識を反映した逸品です。
また、大正時代の蔵で使われていた欅(ケヤキ)の古材が素材として使用されており、長年の歴史を持つ木材が新たな命を吹き込まれています。
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欅(ケヤキ)の古材がもたらす魅力
欅(ケヤキ)は、日本の家具製作や建築において高い耐久性と美しい木目で知られています。
今回のフォトフレームでは、解体されることが決まっていた大正初期建築の蔵の梁に使用されていた欅が再利用されています。
「ファニチャーホリック」代表の山口祐弘氏は、この蔵の解体現場で立派な欅の梁に心を奪われたそうです。
その結果、所有者から譲り受けた欅材を使用し、シンプルながらも味わい深いフォトフレームを製作することを決断しました。
越前箪笥の技術を応用したフォトフレーム
福井県越前市が誇る越前箪笥は、江戸時代からの伝統を持ち、釘を使わずに木材同士を組み合わせる「指物技術」が特徴です。
また、木彫りの装飾や、経年変化を楽しめる漆塗りも越前箪笥の大きな魅力です。
機能性と芸術性を兼ね備えたこの伝統技術は、フォトフレームの製作にも応用されています。
今回のフォトフレームには「挽き込み留め接ぎ」という接合技術が使われています。
釘を一切使用せず、木材同士を組み合わせて構造を作り上げるこの技術は、耐久性と見た目の美しさを両立しています。
2つの木材の角に3mmの切り込みを入れ、薄い板材を接着剤で挟み込みます。
接着剤の水分が木材を膨張させることで、強固な接合が実現します。
写真を引き立てる工夫とフォトフレームの価値
フォトフレームの内側は階段状の加工が施されています。
この加工により、どの角度から見ても写真に影が落ちないよう設計されており、
写真が最も美しく見えるよう配慮されています。
また、特典として小学館のカメラマンが撮影した四季折々の写真が4枚付属しています。
これにより、購入後すぐにフォトフレームを楽しむことができます。
大切な思い出を飾るためのフォトフレームは、インテリアとしての美しさだけでなく、
長期間にわたって写真を美しく保存できる点も魅力です。
贈り物としても最適で、伝統工芸品としての価値が一層高まります。
ファニチャーホリックの取り組みと今後の展望
「ファニチャーホリック」は、越前箪笥やオーダー家具を製作し、伝統と現代のライフスタイルを融合した家具を提供しています。
近年では、環境への配慮からSDGs対応の製品開発にも力を入れています。
また、オーダーメイド家具の製作にも対応し、顧客の要望に沿った一点物の家具を手掛けています。
越前市の伝統工芸の価値を広める活動にも注力しており、次世代の職人育成や若い世代への技術継承も行っています。
地域の伝統技術を守りながら、新しい挑戦を続ける「ファニチャーホリック」の今後の活躍に注目です。
越前指物フォトフレームのまとめ
「サライ8月号」に掲載された「越前指物のフォトフレーム」は、大正時代の蔵の古材を活かし、
釘を使わない高度な木工技術で製作された逸品です。
思い出の写真を美しく飾り、特典の四季の写真も楽しめるこのフォトフレームは、
贈り物としても喜ばれること間違いありません。
伝統技術と現代の感性を融合させたこの商品は、長年にわたって愛されるインテリアアイテムとしておすすめです。
今後も「ファニチャーホリック」は、越前箪笥をはじめとする伝統工芸の魅力を広め、革新的な商品開発を行い続けるでしょう。
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このブログでは、越前指物の技術と越前箪笥の魅力が詰まったフォトフレームについて紹介しました。
ぜひこの逸品を手に取り、日本の伝統の温かみと職人技を感じてみてください。